三島の童貞として
平和ボケというか、私は私の置かれた立場というか、私自身そのものをまるで理解していなかったことが露呈されたわけだ。
そうだよ、俺が悪い。
私の境遇、私が私になった全責任は私にある。
元々ことの発端は「俺は貞操を重視するから自らが童貞で居て処女としか結婚をしない」といった貞操観念発言を公然としたことに始まっているわけだ。
それに対して人がどう思おうが、そんなのは人の勝手だと思っていたし、いつかは分かり合えるのではないかと思い、それでも俺は俺なりに努力して譲歩したり、度重なる長年に渡る苦痛にも耐えてきた。
勿論、それを選択したのは俺だ。
だから、俺が悪い。
今の現状を作り出したのは、紛れも無くこの俺だ。
俺の俺に纏わる全ての責任は俺にある。
違うんだよ、何もかもが。
違うなら違うで、その違いを糺さなければならない。
今になって分かった。
襟を糺すということが。