顧客満足度

顧客満足度を充足させる。
こんな理念を掲げた企業が最近多かったりするが、このお客様は神様ですといった姿勢は、この人生茶番劇場を生きて行く上で、実は極めて重要であり、それは特に被害者、それに纏わる加害者、というか被害者にぶら下がっている加害者、というか、被害者の金魚の糞である加害者にとってみても、その行動如何でダイレクトに影響を及ぼすという、圧倒的破壊力な言葉であり姿勢である。

顧客満足度の向上こそが我が企業の確固たる理念でござい。

などと、如何にも耳障りの良い、これ以上の正論は無いのではないかと思う位の破壊力がこの言葉にあるのだが、実際それ相当の破壊力があるのだから、決して間違ってはいない。問題は、この破壊力ある言葉を用いつつ、実は顧客のことなど何一つ考えていない、自分本位の、自らの保身の為、自らの欲望を充足させる為に、この言葉を隠れ蓑に使用して他人を欺く行為が問題なのだ。

何処まで顧客満足度

程度の差こそあれ、この姿勢を如何に真摯に受け止め、そして実際に行動に移すかに全てが掛かっているといっても過言ではない。

お客様は神、人は神、与えられたら与えて差し上げる相対の原則、そういえば爆発的なヒットを飛ばした半沢直樹というドラマで頻繁に使用されていた「倍返し」というか何倍返しという言葉も或る意味顧客満足に適ってはいる。しかし倍だとか何倍だとかにして返す必要など何処にもない。しかも言い方が間違っている。というかおかしい。やられたらやりかえすのではない。やって頂いたのだから、お返しして差し上げるのだ。心を込めて。全身全霊を以ってして、返上して差し上げる。これは絶対に必要なことなのだ。

世の中全ての人間が顧客である。
被害者も加害者も関係ない。年齢性別それも一切関係なし。

目の前に存在する「モノ」それら全て。
それに対して何処まで真摯に対応するかということなのだ。