今だから、小野田自然塾

たまたま見かけた動画だったのだが、小野田寛郎という人を思い出した。まぁ思い出すも何も、私にとっては一休宗純と同様に尊敬している人なので、これも何かの縁かななどと思ったりもしたのだが、地震も含めて、自身の周りでこうも立て続けに大きな事が起きると、小野田先生に小野田自然塾を大人用に開講して欲しいなどと思ったりもする。

火のおこし方、食べられる草の選定、食べられる昆虫の選定、木枝での魚の捕らえ方、山の中での生活の仕方や知恵など、子供向けではなく、大人向けにも是非開講して頂けるものであれば、お願いさせて頂きたいのだが。

しかし、関係ないけど、この動画、何だか事実を歪曲しているような、いや、まぁ事実なんだろうけど、しかし、「人間一人では生きていけない」なんて、本当に小野田氏が言ったのかどうかが疑問というかね。実際小野田氏の奥さんは今でも小塚氏のことを思い出しては夢でうなされている日もあると証言しているし、従って「一人では生きていけない」と思っている部分も間違いではないかも知れないが、しかし昭和49年に帰国してから数年も経ずに単身でブラジルに行ってコーヒー農園を経営していたこと、その背景には、精神的に完全に堕落してしまった日本人に嫌気が指したことと、「また一人でやってやる」という強烈な思いからと聞いたことがある。

和歌山の海南で生まれ育ち、ゲリラ要請専門学校たる陸軍中野学校二俣分校でゲリラ戦術を学び、任務を完遂するという、たった一つの信条を守り通すために、30年間戦い続けた、その類稀なる精神力・忍耐力・そしてその頭脳を願わくば今の日本人に役立てて頂ければと願ったりもする。

近い将来、取り返しの付かない有事が起こりそうな、そんな気がして仕方が無いのだ。