アノニマスは何処までアノニマスであり続けられるか

ふと、自宅のパソコンのHDDを色々と眺めていたら、5年位前に色んなサイトから落とした細々とした動画や画像などが出てきて、その中に、世を震撼させた、あのケツ毛バーガー事件の女の子の写真が出てきた。なんのモザイクも掛かっていない顔も丸見え・局部丸見えの完全無修正のものである。

あんなものを落とした私も私だが、あの画像をアップした張本人たるや、一体どんな気持ちでネットに上げたのだろうか。

全く空恐ろしい世の中である。あの画像を閲覧した人間は一体どれ程までに上るのか。たった一枚の写真がネット上にばら撒かれるや、瞬時にそれこそ大規模にわたる不特定多数の公衆の面前に曝されるのである。

ばら撒いた本人も分からない。DLした人間も分からない。
全くの匿名で始まり、全くの匿名で終結する。最終的には被害者のみが、ただただ取り返しの付かない精神的被害を被るのみであるのだ。

しかし、インターネットは決して匿名ではない。そのIPはことごとく記録され、犯罪に加担した行為に対しては公権力は決して黙ってはいない。ま、少なくとも法治国家たるわが国の場合は、それはそれで当たり前の前提として、しかし、犯罪にまで発展しない、例えば掲示板上での書き込みなどに対しては、たとえIPがそのサイト管理者に知れているとしても、その掲示板を利用している他の利用者には特定されず、しかもIPを知ったところで、その掲示板上に例えば個人を特定するような誹謗中傷或いは、特定され得る事実など記載しない限り、公権力は手を出せないし、従って掲示板上での発言者は、あくまでも匿名は匿名であり続けるのだ。

匿名であれば、何を言ってもいい。

個人さえ特定されなければ、その個人とは、例えば中傷した相手の個人情報もそうだが、何より中傷した加害者たる張本人の書き込み者の個人情報であるが、あのケツ毛バーガー事件がネット上で話題になっていた頃、世界最大規模とも云われている2ch掲示板での誹謗中傷の圧倒的大多数の書き込みは、実は同性である女性であったと云われている。
女性器周辺の陰毛が非常に濃くて、尻の穴付近にまで達していることから、ケツ毛バーガーなどと揶揄され、

「フン! なにカワイ子ぶってカッコつけてんの!」
「ケツの穴まで毛が生えてる変態の癖に!(笑)」

などと如何にも女特有とも言える陰湿な書き込みの連続であったが、
勿論、女性であるからどうこう言うつもりは勿論無いが、私の集団ストーカーの加害者の圧倒的大多数は女性である事実を考えると、実に納得の行くもので、それはそのまま隠蔽非処女に繋がるわけだが、要するに自らの過去の異性遍歴を隠蔽した挙句の責任放棄と、誰から発しているのか分からない形で集団による圧力をあたかも匿名で仕掛ける行為は、まさにケツ毛バーガー事件でのネット上の匿名性を利用した、集団加害行為なのである。

まぁかく云う私も2chはよく利用しているが、しかし匿名性を利用して人を誹謗中傷などはしない。「いや、あなたの書き込みは誹謗中傷以外のなにものでもない」といったメールを頂いたことがあったが、では、仮にそう思われているとしても、またそれが私以外の第三者からみたいわゆる客観的事実として見做された場合であっても、私は決して匿名性を利用しようとは思わない。

要するに、あの書き込みは確かに私が書いたものである。と、堂々と胸を張って言えるということである。

書いた内容によって、相手が何を感じるか。いや、相手というよりも周りがどう感じるか。何をどう考えて自らに結びつけるのか。そんなことは人それぞれであるにせよ、ネット上で応酬される様々な書き込みに対して、何処まで自分が匿名性を維持できるのかといったことを考えている限り、それはただの何の発展性も無い不毛なものに終結する。

匿名は匿名であり続ける限り、その人間はそこでストップしてしまうということである。
この意味するところが、加害者には決してわかるまいが。